タクツァン僧院は切り立った岩場にある
タクツァン僧院は標高3,000mの切り立った岩場にある。
この旅で私が一番心配していたのは「3000mでは高山病の症状が出て、登れないのではないか」ということだった。
タクツァン僧院には、息が苦しかったが、結果として登ることができた。!!
タクツァン僧院について
垂直に切り立った断崖絶壁に建ったタクツァン僧院は、ブータン人にとって大切な聖地である。チベット仏教を伝えた聖者グル・リンポチェが虎にまたがり舞い降りたという伝説からタクツァン(虎のねぐら)という名がついた。グル・リンポチェは今なおブータンの人の篤い信仰の対象となっており、彼が瞑想したと伝わる洞窟も僧院内部に残っている。
朝、8時にホテルを出発して、30分ぐらいバスに乗り、山の麓の駐車場に着く。そこから、登りは始める。ザックの中は、雨具や防寒用具、水だけなのに重たい。一歩登るごとに息が苦しい。「低酸素トレーニング」で言われたように、なが~く息を吐いて、こまめに水を飲んだ。
やっと第一展望台に着いた。ここからは、遠く高いところにタクツァン僧院が見えるのだ。
見えるから、あきらめないで、ただただゆっくり登った。私たちは10人のグループだが、誰かに合わせることをしないで、自分のペースで登った。添乗員の宮内さんか、ガイド助手のツェツェンが最後尾にいてくれるので安心できた。
第二展望台には、コーヒーや紅茶のサービスがあり、美味しいビスケットも用意されていた。(帰りは午後2時ごろ、ここで昼食をとった)
あと一つ谷を下り、次に上ったところがタクツァン僧院だが、深い谷の途中に滝もある。運動会の万国旗やクリスマスツリーのようにダル(タルチョ=お経を書いた布)がはためいていた。
「こんなに谷を下るのでは、帰りに上るのが大変だ」と思いながら下った。その後の僧院まではまた苦しかった!!
僧院に入る時は、持ち物を全部預ける。そして、服装がきちんとしているか、帽子やサングラスは付けていないかなど調べられる。ガイドの2人も、登りは暑かったので、Tシャツになっていたが、ゴをきちんと着て、ショールのようなものを肩から下げた。(正式なスタイル)
洞窟に入る時は、靴も脱いだ。虎に乗ったグル・リンポチェの像や絵があり、その前で信者の人々が礼拝していた。(五体投地とは少し違うおじぎの仕方で)
日本では、仏像や壁画の作者や歴史遺産の説明があるが、ブータンでは、ここが修行の場で礼拝の対象としてあることがわかった。
登る時はあんなに苦しかったのに、下りは楽々。時々上りがあると、とたんに息が苦しくなる。行きにビスケットを食べたところで、昼食をとった。
シャクナゲの赤が光っていた
帰りは、真っ赤なシャクナゲがたくさん咲いているのを余裕も持って見ることができた。
ー つづく ―